ストレッチフィルムを使用して効率よく梱包しよう

ストレッチフィルムの基礎知識

 

ストレッチフィルムとは、接着剤の要らない包装フィルムのことで、主にパレットなどの商品の荷崩れ防止や食品包装用に使用されており、材質はポリ塩化ビニル(PVC)樹脂やポリオレフィン(PO)樹脂で、強い包装資材です。

 

ポリ塩化ビニルは、ポリエチレンと共に熱可塑性樹脂の代表的なもので、現在では最も重要な汎用プラスチック材です。このポリ塩化ビニルには、アセチレンを原料とする方法とエチレンを原料とする2通りの製造方法があり、エチレン原料がEDC法として主流となっています。

 

塩化ビニルの重合は過酸化物を用いた懸濁重合で行なわれ、重合度1300~1500のものは軟質製品になります。(800~1000のものは硬質製品に形成加工)こうした特性を活かして、荷物たわみ温度95℃で、常時使用80℃に耐える耐熱塩化ビニルなどは耐熱性と耐食性を要求される分野に利用されています。

 

他にもポリマーブレンドとして開発された対衝撃塩化ビニル板も用途を拡大しています。ポリオレフィンにはPE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)などがあり、こうした高分子化合物を総称してポリオレフィンと呼んでいます。これをシートやフィルムの様な薄膜に加工するとPOF(ポリオレフィンフィルム)となります。

 

ストレッチフィルムはその名前の通り、よく伸びるので、荷物の形状や大きさに関係なく包装できて、荷物をしっかりと固定できるのが特徴で、運搬輸送時の荷物の破損を防いだり、生鮮食品の鮮度保持や安全衛生面での向上に大いに役立っています。